コントラスト 年末になって、街はうきうきと赤と緑で彩られていく。 反対色の組み合わせがいつも以上に目に残る。 その中に染まれるようで染まれない、微妙な気持ちを味わいながら道を歩いた。 明日はクリスマスイブみたいだけど、ボクにはあまり関係がなかった。 昨日の放課後、帰ろうと思って廊下を歩いていたら、熱心に色んな人に声をかける坂城くんを見つけた。 その近くには一緒に帰る約束でもしてたのか、純くんが呆れたような顔で鞄を持ったまま立っている。何してるんだろう。ボクは早速声をかけた。 「ねえねえ、何してるの?」 「ああ、茜ちゃん」 振り返ると同時に坂城くんはボクに封筒を差し出してきた。なんなのかわかんないけど、反射的に受け取ってしまう。 宛名もなにも書いていないシンプルな無地の白い封筒だけど、なんだか紙にはパールみたいな光沢があって、値段が張るものだってのはすぐにわかった。 「一年生の伊集院さんって知ってるよね?」 ボク自身は伊集院さんと直接喋ったことはなかったけど、いろいろと有名な子だし、ほむらとしょっちゅうケンカをしているところも見たことがある。 「うん、知ってるよ。それがどうしたの?」 「その伊集院さんの家で24日にクリスマスパーティがあるんだけど、茜ちゃんも来ない?」 どうやら、この封筒がその招待状みたいだ。坂城くんの手にはまだたくさんの封筒がある。 伊集院さんに頼まれでもしていろんな人を誘ってるんだろうか。 ボクは首を振って封筒を返した。 「ううん、いいよ、ボクは」 クリスマスパーティなんてボクの柄じゃないし、たぶん、こういうのってちゃんとした服を着ていかないといけないんだろう。 普段の生活で精いっぱいなのに、そんな服をボクが用意できるわけがない。 「ふーん。茜ちゃんが来れないなんて残念だなあ。なあ純?」 「えっ!?」 急に話題を振られたことで戸惑ったのか、純くんは目を白黒させている。 「あ、ああ、まあ……な」 頬を染めて、消え入りそうな声でそう言われると、こっちまでどきどきしてくる。 男の子は苦手じゃなかったはずなのに、修学旅行の時に純くんを好きだって自覚して以来、ボクはどう接したらいいのかよくわからなくなっていた。 「で、でも無理なものは無理だよ。服もないし」 「そっか」 それ以上は無理強いできないと踏んだのか、坂城くんはつまんなそうに呟いた。たぶんボクが行ったらまた純くんのことをたくさんからかったんだろうな。 「じゃあ仕方ないね」 「うん。仕方ないよ」 ボクは自分に言い聞かせるように呟いた。 クリスマスパーティは断っちゃったけど、別に他に用事があるわけじゃなかった。 大掃除を早めにしちゃおうかと思って居間の窓を一生懸命拭いていると、木枯し番長がやってきたみたいだ。 「木枯し番長! 久しぶりだな!」 廊下を拭いてくれていた火の玉番長が、大声で木枯らし番長を歓迎するのが聞こえた。 そのまま2人分の足音が近づいてくるから、きっと居間で休憩するつもりなんだろう。 たまった新聞紙や雑誌をまとめてくれてた舞佳さんも手を止めた。 「フッ……ちょっと剣道部の指導をな……」 最近あまり来ないと思ってたけど、それで忙しかったんだ。 今までは合宿の時くらいしか指導に行ってなかった気がするんだけど、今年はずいぶん熱心みたいだ。 でも、それで純くんがどんどん剣道が強くなるならボクもなんだか嬉しい。 「やっぱ木枯らし番長って暇人なのねー」 「…………」 3人はお茶でも飲むつもりだったみたいだけど、ボクは切りのいいところまでやっちゃいたかった。 窓ガラスの外側に取り掛かろうとして窓の桟に腰掛けると、慌てたように木枯らし番長が駆け寄ってきた。 「姐さん……危ないです。俺がやりましょう」 一階だから別にそんなことはないと思うんだけど、手伝ってくれるならそれに越したことはない。 「そう? ありがとう、木枯し番長」 手に持っていた雑巾を渡して立ち上がる。 木枯らし番長に手伝ってもらってボクがお茶を飲むってのも悪い気がするし、どうしようかな。 「あらら……お茶っ葉、もうこれしかなかったのね」 茶筒の中身を急須にあけて、舞佳さんが誰にともなく言った。ボクも急須の中を覗き込むと、とりあえず今飲む分くらいはありそうだった。 「あ、じゃあボク買ってきますね」 ボクはまだそんなに疲れてないし、今すぐ買い物に行ってしまおうと思って財布を手に取る。 「ありがとう、茜ちゃん。お願いするわねん」 普段だったらこういう時、四天王のみんなは率先して買い物に行ってくれるんだけど、今日は止められなかった。 せっかくのクリスマスなのに朝からずっと掃除ばかりしているボクが心配なのかもしれない。 「ついでに、何か買ってきて欲しい物ある?」 コートを羽織りながら聞くと、みんなが口々に言った。 「んー、何か甘いものが食べたいわねー」 「苺!」 「フッ……生クリームもあると嬉しいですね……」 つまり、みんなクリスマスの気分を味わいたいのだ。 本当はクリスマスのことを忘れたかったはずなのに、なかなかうまくいかない。でも、みんなが喜んでくれるならまだいいかな。 そう思って外に出てみたけど、行きなれたスーパーでさえもボクの背丈くらいのクリスマスツリーだとか、風船みたいなサンタさんの人形だとかが飾られている。 去年だったらそれを見るだけでもわくわくできたと思うんだけど、今年は違う。 ボクはため息をつく。 伊集院さんのパーティって、どんな感じなんだろう。 きっとこんなのよりももっと大きなツリーがあって、ボクなんかが作るよりもっとしゃれた食事なんかも並んでいて、みんな華やかな格好をしているんだ。 でもそんな場所にボクが行くなんてのは無理な望みで、こうやって普段着で通いなれたスーパーをさびしく歩くだけだ。 「…………」 こういう時は考えてもしょうがない事を考えたくなる。 例えば、ボクが実は伊集院家の娘でクローゼットにはパーティドレスがずらり、とか。 たくさんのメイドさんとかコックさんがボクの家で勤めていて、みんながボクの代わりに家事を全部してくれる、とか。 むなしい。 小さいころは無邪気にそんな妄想を楽しんでいたけど、大きくなってしまうとそんなありえない事を考えるのは今のみじめな状況が際立つだけだった。 さっさと買い物を済ませてしまおう。 お茶っ葉以外にもいろいろ買わないといけないものはあったから、カートに籠をセットした。今夜は鍋にしよう。 クリスマスっぽいメニューじゃないけど、今日はずっと掃除しててあまり凝ったものを作れる時間はなさそうだし、手軽にみんなで楽しめるメニューが食べたい気分だった。 レジに並んで会計を済ませた後は、ちょうどお店の前で店員さんがケーキを勧めていたのでそれを買う。 みんなの希望通り、苺の乗った生クリームのケーキだ。 かなり荷物が重くなってしまったけど、自分の好きな具を大目に選んだし、そうじゃなくてもいっぱい買うとなんだか気分が少し晴れるものだった。 よっこいしょ、と心の中で掛け声をかけて重たいビニール袋を持って歩き出す。 ビニールの取っ手が手のひらに食い込んで、少し痛かった。何回も持ち手の当たる位置を調整しながら歩く。 そのまま歩いては立ち止まるのを繰り返しながら道を歩いていると、後ろから駆け寄ってくるような足音と、そして聞きなれた声がした。 「い、一文字さん。手伝おうか」 「純くん! どうしたの?」 竹刀と防具の袋を持ってたから部活帰りなんだろうけど、木枯らし番長がうちに来た時間を考えると、純くんが今ここを歩いているのはちょっと遅い気がした。 「剣道部があったから……片付けもあったし、食堂に寄ってたら少し遅くなって。一文字さん、今日バイト休みだったんだな」 もしかして、ボクに会いにわざわざ食堂に行ってくれたんだろうか。 そうだったらとても嬉しいけど、がっかりするのが怖くて聞けない。 「も、持とうか」 手を出してくる純くんに、右手に持っていた一番軽そうなケーキの箱を差し出す。 「それじゃ意味ないだろ」 怒ったみたいに純くんが言うけど、ボクはもうそれはただ純くんがボクを気遣ってくれてるだけだってわかってる。 心臓がどきどきしてるのを感じながら、白菜が入った重めの袋を手渡そうとした。 「あっ」 手と手が軽く触れ合って、純くんがあからさまに体を震わせた。 それでもなんとか荷物は落とさずに済んだ。 「も、もう一個持とうか」 いかにも手が触れたのなんか気にしてません、って感じで純くんが言う。そのわりに顔は耳まで真っ赤なんだけど。 「ううん、いいよいいよ。だいぶ楽になったから」 「そうか。……じゃあ、家まで送るよ」 純くんがそう言ってくれたのは嬉しかったけど、今日は四天王のみんなも家にいるし、あまり家の近くまで来られたくなかった。 「えっと……途中まででいいよ。純くん、クリスマスパーティもあるんでしょ?」 学校の制服を着ている純くんは、いったん家に帰ってから着替えるんだろうから。 何時から始まるのかは聞いてなかったけど、家のことがなかったとしてもあまりボクのせいで時間を取らせるのも申し訳ない。 そう思って家まで送るという申し出を断ったんだけど、純くんは首を振った。 「いや、俺は行かない事にしたんだ」 「え、なんで?」 この前坂城くんと話した時は何も言ってなかったし、普通の高校生であるボクたちにとって、お金持ちのパーティなんてめったに行く機会はない。だから、純くんは当然行くものだと思っていた。 「伊集院さんって子の事もあまり知らないのにお邪魔するのも気が引けるし、それに……」 それに、の後がとても気になったんだけど、結局純くんは何も言わないで黙り込んでしまった。 「……だから、俺は今日はゆっくり過ごそうかと思ってるんだ」 「そっか。ボクも今日はすることないし、家で過ごすよ」 「…………」 お互いに何かを期待しているような沈黙。 「ねえねえ、」 「あのっ」 ほぼ同時に声を出してしまい、逆に話すタイミングを失ってしまう。 また、沈黙。 「い、一文字さんから先に言ってくれ」 「えー……と」 祈るような純くんに見つめられて、ためらいながら口を開く。ボクから誘うのって緊張する。 「どうせ暇ならさ、純くん……ボクと一緒に出かけないかい? 家のことがあるから遅くはいられないけどさ」 「あ、ああ。もちろん」 もちろん、だなんて。頬が緩みそうになるのを我慢した。 ちょうどそろそろ家も近づいていたので、純くんからビニール袋を引っ張るようにして受け取る。 「じゃあ待ち合わせしようよ。あと30分後にここで。いいよね?」 家まで送ってくれるつもりだった純くんは、ボクが強引にビニール袋を取り返したことにちょっと驚いたみたいだった。でも、一方的に待ち合わせ場所を宣言しちゃうとそれ以上は追及してこなかった。 ボクは駆け出そうとして、思い出して振り返る。たぶん予想通りだとは思うんだけど一応聞いておきたい。 「ねえねえ、純くんの用事ってなんだったの?」 「……一文字さんと同じだよ」 今にも逃げ出してしまいそうなくらい純くんは赤面していて、いじわるかもしれないけど、ボクは微笑んだ。 とりあえず冷蔵庫へ入れないとならないものだけ冷蔵庫へ入れて部屋に駆け込む。 急いだ様子のボクにみんなは不思議そうな顔をしていたけど、友達と遊ぶことになったんだと説明したら快く留守番を請け負ってくれた。大掃除は明日に延期だ。 そしてコートの下の服もいったん脱いで、お気に入りのものに着替えなおす。 何をするかは決めてないし、もしかしたらコートは脱がないかもしれないけど、一応。 帰るころにはコート一枚じゃ寒くなりそうだったから、赤いマフラーを仕上げに巻いた。 これも結構前から使ってるもので、ちょっとほつれちゃってるところはあるけど巻いちゃえばあまりわからないし、なにより温かさには変わりない。 「行ってきます!」 出た声は、さっきよりも明るかった。 「じゃあどこ行こうか? ボクはお金あんまり使わなかったらどこでもいいけど」 「とりあえず散歩するか」 私服姿の純くんについて歩いて、まずは中央公園を散歩することにした。 中央公園の並木道には、所々イルミネーションが設置されている。 「夜に来たら綺麗だったのかな」 今年はまだ点灯したところを見てなかったけど、夜になると電飾が色とりどりに光るはずだった。 「そうだな。夜……は無理でも、せめて夕方には戻って見るか」 「うん!」 そのままゆっくり歩いて公園を一周する。 秋はきれいな紅葉を見せてくれていた木も葉っぱが落ちちゃってて、少し寒々しい光景だったけど、こうやって純くんと一緒にいるとあまり気にならない。 「こうやってのんびり歩くと気分も落ち着くな」 ぽつりと純くんが呟く。でも、セリフの割に声がなんだか暗い感じがした。 「なにかあったの?」 ボクが聞くと、少しためらった後に話し始めた。 「最近、剣道の練習が……稽古をつけてくれている人との間にはかなりの実力差があるんだ。だから、少し落ち込んでた。2学期からは部長になったっていうのに」 「え、部長?」 そんなこと初耳だったから思わず話の途中で聞き返してしまう。 教えてくれたらよかったのにって思ったけど、そういう自慢するようなことを自分から言わないのは純くんっぽかった。 「ああ」 頷いて、純くんは背中をそらすようにしてストレッチした。 「だから今日はいい気分転換になった。まだ帰る時間でもないのに過去形なのもおかしいけどな」 でも、純くんの横顔を見上げると、まだ少し疲れが残っているような感じがした。 本当に付き合ってもらっちゃってよかったのかな。純くん自身はいい気分転換って言ってくれたけど。 「ボクと遊んで、少しは疲れ取れるかな?」 「え? あ、ああ……」 何気なく聞いてみたら、あっという間に顔が赤くなった。 ボクと一緒にいること自体は大丈夫でも、確認されて恥ずかしくなっちゃったみたいだ。 「そう、だな。一文字さんといると、疲れが、取れる、な」 言葉をぶつ切りにするようにたどたどしく言われて、ボクも顔が熱くなる。 「そ、そうなんだ。嬉しいな、ボク」 ボクも純くんと一緒だとすごくリラックスできるなんて言ったら逃げられちゃうかな。 そうやって歩いているうちに噴水のあたりに着く。噴水自体は止まってるけど、まだ水は抜かれてないみたいだ。 冬に噴水っていうのも季節はずれかもしれないけど、水のそばってマイナスイオンが出ててリラックスできるんだっけ。 「純くん、そこに座って待っててよ」 噴水のふちに座ってもらい、ボクは自販機に走る。これくらいなら懐が痛まないから。 「コーヒーとココア、どっちがいい?」 買ったばかりでちょっと熱いくらいの缶を両方差し出す。 勝手に選んでしまって申し訳ないけど、疲れた体には糖分が一番だと思って、コーヒーも甘そうなものを選ばせてもらった。 「あ、ありがとう……」 恐縮したように純くんが頭を下げて、コーヒーを受け取ってくれた。 「うん、どうぞ」 ちょっとだけ距離を開けて純くんの隣に座る。 顔を上げると、少し離れたところのベンチでカップルがほぼ密着するように座っているのが見えた。ボクたちもいつかそうなれる日が来るのかな。 純くんが相手だったら、いつになるのかわかんないけど。 スチール缶で手を温めながらゆっくりココアを飲む。 「なんかほっとするよね」 「ああ」 お互い、飲み終わった後もそうやってしばらく噴水のほとりでぼうっとしていた。 その後は、中央公園の周辺のお店に入ったりして時間をつぶしていた。特にいいものはなかったからなにも買わなかったけど。 そのうちだんだん空が暗くなってきたから、ボクたちは再び並木道に移動した。 薄暗い並木道の中で、細かい光の粒がぱあっとあたりを華やかにしている。 「うわあ、綺麗……」 今までだって中央公園でイルミネーションを見たことはあったのに、今年はいつも以上に綺麗に感じる。 でも、ふと周りを見ると、伊集院さんのパーティにでも行くのだろうか、着飾った人たちも足を止めて見入っているのに気付いた。 ああ、そうだった。中央公園って伊集院さんの家が近いんだった。 色とりどりのドレス。 ボクはせっかくのイルミネーションより、ついそちらの方ばかり意識が向いてしまう。 着飾った人達はしばらくボクたちと一緒にイルミネーションを見ていたけど、やがて時間があまりないことに気付いた様子で、慌てて出口の方へ行ってしまった。 出ていく人たちの後ろ姿を眺めていると、純くんがぼそっとつぶやいた。 「……気になるのか?」 「あ、ごめん」 せっかく純くんはパーティをあきらめて一緒にいてくれているのに。 言葉と一緒に吐いたため息が白く漂った。 「行きたかったのか?」 「たぶん、パーティなんてボクの性に合わないよ。……でも」 なんて言ったらいいのかわからなくて、いったん言葉を切った。あんまり愚痴っぽいことはいいたくなかった。 純くんの目が続きを催促するようにボクを見るので、ボクは続けて言った。 「行きたいって思った時に行けないのは悔しいなって、思ったんだ」 父さんたちが出てっちゃってから、家の事情で好きなように行動できなかった事はたくさんあった。家事もバイトも一生懸命やって、それからじゃないと何も出来ない。 羨んでもしょうがないのはわかってたけど、他の子が羨ましくなった事は何度もある。 パーティなんて性に合わないってのは確かにわかってるんだけど、でも、行くかどうか考えてから行かないって決断をしたかった。 気を付けたつもりだけど、やっぱり暗くなってしまったかもしれない。ボクはあえて明るい声を出した。 「でもでも、純くんとこうやってるのすごく楽しいよ! だから別にいいんだ、ボク」 不自由な事もいっぱいあるけど、そのかわりいっぱい楽しい事もある。それも確かにボクの本心だった。 親は出かけていないことも多いけど、代わりにお兄ちゃんや四天王のみんなが来てくれて家はにぎやかだ。だから。 「一文字さん」 純くんはまっすぐにボクを見た。いつも照れちゃってこんな風に見られることはあまりなかったから、ボクは息をのんだ。 「もし、今後一文字さんがしたい事があって、俺に協力できることがあればなんでもするから。いつでも言ってくれ」 「……ありがとう!」 ボクはきっと世界で一番恵まれている人間だ。そうやって言ってくれる人がいるだけで何でもできる気がした。 ※この話は2007年以前に書いたものを2017. 1. 15に加筆修正しています。 前回から純くんって呼ぶようになりましたが、個人的には苗字呼びの距離がある感じが結構好きです。 BACK...TOP |